ウチのナマモノ

ウチの生物(ナマモノ)達の記録です。 狼犬・ボルゾイ・甲斐犬・バーニーズマウンテンドッグ・イングリッシュコッカースパニエル・タイハクオウム・錦鯉に加えドールやぬいぐるみも! ディズニー、アンティーク好き。多趣味で楽しくやってます(#^^#)ぜひ楽しい気分になってね!

カテゴリ: リープ・アルツ(狼犬)

4月28日にうめだ阪急のディズニーイベントで
最後の一人だったエルサをお迎えしましたー!!!

実物みたらあまりの美しさに虜になってしまって♥️

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美しい!!!!

ドレスも凄いの!!!

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ちゃんとカメラ出して撮るべきなんだけど
そこまで気持ちが追いつかなくてiPhone撮影。
感動の美しさで、アナもオラフも嬉しそう😊

ようそこエルサー!!!
姉妹揃って私も嬉しいよ!!


ダッフィー・クラウドには
ママが幼稚園児の制服ズボンの古着を買ってくれたのでリメイクして合わせてみました。
可愛いでしょ?🥰

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しっぽ穴も開けた。

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勲章なようにバンビの海外ピン。

不器用なので何回も針で手を刺しながら完成!
大満足です。
ダッフィー・クラウドは優しくて、抱きしめると涙が出そうに癒される可愛い子なのです。

みんな馴染んでくれて嬉しい☺️



昨日はアルバートとリープのお骨をお墓に納骨してもらいました。
もう3年くらい手元に置いてて。
それでもリープのお骨の一部は私は持ち続けるし
アルバートの一部はママが持ちます。

一欠片ずつは庭の枝垂れ桜の下に埋めました。

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久しぶりにお骨を撫でて
骨であっても触れる有り難さと
会いたい気持ちとで涙が溢れました。
私のリープ。

アルバートは頭の形が少し残ってて面影を探しました。

犬はどうして死ぬんでしょうね?

バージルもリズも永遠ならいいのに。


谷村直保

今日で、最愛の妻リープアルツと
離れ離れになって1年になります。
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リープが居ない日々が普通になってくるのがおかしな感覚です。

でも貴女以上の存在に出会うことはないよ。
完璧だったよ。
魂が呼びあっているような関係だったよ。


離れていると言っても
私達は10年という貴重な時間を授かったし
また来世でもあの世でも、
繋がりがあると確信してる。

私は無宗教だから、仏教式に死を悼むことはないです。
(形式的にお葬式とかは出るけど)
お経をあげたいとも思わない。
ただ、何となく1年という区切りに
貴女の話をしたかった。

美しい、私の狼。
他の誰にも懐かない、私だけの伴侶。

お互いがお互いを必要として
守りあっているのに
それが病的な依存でない状態。

出会えてよかった。
ほんとうにありがとうリープ。

貴女を忘れたくない。


谷村直保

みんな気をつけて!!!
可愛さの暴力、
アルバートロイヤル君が通りますよ?!

バーニーズの可愛さで
タコ殴りにされますよ?!

あ!!!
避けてー!!!!


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ズキューーーン!!!!💞💞💞

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なんたる戦闘力!!!
全ての戦士は彼の可愛さの前では無力よ!!

これで老犬とか嘘でしょ?!


今日もスペシャルドリンクをお出ししたら
アルバート伯爵は歓んでくださいました。

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バーニーズはズルイよねー。
顔が可愛すぎる。

動きとか、甘え方とかも
No. 1ホスト過ぎる。

「僕だよ!お姉ちゃん!!(にぱー♫)」
って笑ってじたばた走ってこられたら
『うっ💞』って
心臓押さえて蹲るしかない。

可愛い。




一方、キッチンでは
誰かが出しっぱなしにしてるモップが?!

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倒れてた。
リズたん!!笑







今日ねー
リープの夢見たの。

他の犬とも一緒に散歩して、ゆっくり歩いて
(歩けてた!!)
それから
両手で大きなお顔をサンドして

『化けて出てくれてありがとう』

って言ったら
リープ ニコッってしてた。

穏やかで温かい夢だったよ。

久しぶりのリープの感触だった。
何故か涙は出なかった。
ただ、当たり前のこととしてリープは居て
私達は愛し合っていたよ。

幸せな夢。

どうか離れていても幸せでいて欲しい。

もしかすると、
お互いにそう思ってるのかもしれないね。



おまけ。


久々のパスタ。
うまうま!

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そして、更にもっと久々の
お風呂浸かりながらの自家製レモンスカッシュ!

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この頃はずっとシャワーだったから。
カメちゃん達と遊べて楽しかった!


谷村直保

今日はリープに和牛のミスジステーキをお供えしました!

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いい匂いだね、リーちゃん!
美味しい??美味しい???😊

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「お花も買ってらしたのよ」

そうね、リズちゃん。
いい匂いする?

リープのお下がりステーキ、
一年ぶりくらいのステーキ!!
いただきまーす!!


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「お母様ズルイ!」

なんとも言えない顔で見てるけどしーらない。

パクリ!

うまーーーっ!!!!
肉大好きな私だけど
ステーキは1番好きかも?!
ミスジ良いわぁ。

ソースも手を加えたし
これは美味しいなー!!!
ありがとう、リープ!!

って言ってたら


ごりっ


?!?!

何か口の中に硬い物が???


歯の詰め物取れた。
リズの恨みかしら?笑


リープに頂いたお花ですが
今日まであの子の道を彩ってくれました。
長い間咲いてくれました。
皆様ありがとうございました。
改めてお礼を申し上げます。


さて、
昨日の夜レモンシロップを仕込みました。

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一晩で

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だいぶ溶けてました!
写真は朝のものですが
夜の今はもっと溶けてます。
レモネードにするのが楽しみです❤️

夕ご飯はカレー。

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カレーに悪い奴はいないよ。
カレーは正義だよ。

特に色黒のカレーが好きだな。
強そうな中辛〜辛口くらいの!

谷村直保

リープが亡くなって昨日で一週間が経ちました。

もっと早く彼女の事をまとめたいと思いましたが
ぼーっとしてしまって手を出せず…。

深い悲しみで泣き続けることもなく、
ただ本当に彼女がもう居ないのか分からくて
やたらと怠くて、お腹が空いて、食べたら気持ち悪くて吐いて。
感情の欠如を感じました。

しかし、私はとても苦しいペットロスの経験がありますが
(ハススターでした)
その地獄のような悲しみを和らげるために
二年の介護期間をくれて、
私に日々覚悟の時間を与えてくれたのかと感じるのです。


まず、私がどうして狼犬を飼いたかったのか・・・
それは小学一年生に遡ります。

同居していた祖父が潔癖な事もあり
動物は飼えない家でしたが、なぜか私は生まれつき
動物が好きでたまりませんでした。
動物番組に噛り付いて観てました。
動物園でヒヨコが孵るまで永遠と観察を続けて、親が呆れて置いて行くほどでした。

小学生になったとき
近所のお兄さんから古い本を譲ってもらいました。
「シートン動物記」
動物の読み物というだけで、自分で字を勉強していた私には嬉しいものでした。
その最初のお話『狼王ロボ』

このお話は有名ではないと大人になるまで知りませんでした。
本によって細かな内容は変わりますが
子供向けには残忍なシーンをカットしてる印象です。

概要は、
家畜を襲う大きくて利口なボスオオカミ、ロボを
始末しようとして人間が毒やら罠らやら懸賞金やら必死になります。
全てをあざ笑った狼王のロボですが、愛する妻のブランカに目を付けられます。
著者はブランカを殺し、彼女の匂いでもってロボをおびき寄せます。
愛するものを失って半狂乱になったロボは人間に捕らえられ、群れからも見捨てられ、
しかし、人からの餌には手を付けず、気高いまま絶命します。

そんな著者の体験をもとに書かれた本です。
(大きさの強調などはあるでしょうから)

今では残酷で見るに堪えないシーンも多くあるこのお話、
私は強く感銘を受けて「狼と暮らしたい!!」と思いました。
何と美しくて気高い魂!!!

しかし、狼は実際問題難しい。
私は小学生の間、多くの犬と動物の本を読みました。
学校の図書室から、地域の図書館まで、目ぼしい物は全て読みました。
やはり、犬への憧れが強く、同時に早くから殺処分の問題
捨て犬保護の問題、飼育の仕方(室内飼いにすることなど)について
「日本が理解できない」と感じていました。

やがて狼犬の存在を知り
「狼犬と暮らすこと」
そして狼の生態などを学んで
「狼のボスとして、伴侶のオオカミと群れを率いること」
という夢ができました。

それには広大な土地や、お金がいると感じたので
「宝くじ当たるよりも大きな夢」と成長しても言ってました。

中学生の時、偶然にも引っ越し先の裏のお宅がハスキー系の狼犬を飼われていました。
それまで、犬に噛まれて流血したり、野良犬に襲われたりしても
彼らへの愛が変わらなった私は既に家族で犬を迎えていました。
保護犬の甲斐犬、姫ちゃんです。
(両親はこの犬の為に郊外に家を買ったのです!)

それでも私の目に映る狼犬ロッキー号は最高でした。
毎日「おはよう」と気持ちを送るので
「あぁ、またお前か」くらいの気の許しは貰えましたが、
彼にとってのボスも決まっていて、
ご主人以外を小ばかにしているような所さえかっこよかった。
私に懐かないのが良かった。

さらにその家から、同じ大阪府内に引っ越しをして
狼犬を迎える日が来るのです。
それは既に一歳の子で、ブラックでした。

私の理想とした毛色ではないけれど、そんな事より
赤ちゃんの時からどのように育てるかというプランを考えて生きてきた私にとって
一歳の狼犬は大丈夫なのか?打ち解けることができるのか??
と強い不安がありました。
犬と違って、人に慣れない子も多く居ますから。

「子犬のほうがいい」と当初難色を示した私でしたが
(決して子犬が可愛いからではない)
両親は東北のブリーダーさんの所まで飛行機で向かい、
お迎えを許してもらいました。

さぁ!!いよいよ我が家に狼犬が来るのです!
彼女のことが決まってから、私は毎日心臓がドキドキして
緊張して、色んなことが手につかなくなってました。
電話口で聞いたリープの声は小鳥のようで
「ピー ピー」と鼻を鳴らしていました。

「寂しいよう 寂しいよう」

そういう彼女はまだ終生の群れに属しておらず
新しい環境で居場所を探すのは良いことに思えました。
狼の一才はまだ子供です。

飛行機でやってきた狼犬。
もともと付いていたリープという名前に
ドイツ語で「親愛なる」という意味のアルツを付けて
リープ・アルツ。
私が名づけました。
彼女の父はジャーマンシェパードでドイツ人だからよいと思ったんです。


正直に言いましょう。

やってきたのは異物を飲んだ手術をして、口輪をした
痩せて怯え切った狼。
リビングの隅に行き、不安と恐怖で震えて血便をしている。

喜びや、
運命めいたものなど何も感じなかった。

人生をかけた期待値が大きすぎたのかもしれない。
しかし、その時はリープを哀れに思う気持ちが一番強かった。
彼女もまた、こちらに好意など欠片もなかった。

そんな私たちがどうやって夫婦になったか?

それは難しいことではありません。
私は人間に恋をしたことが無いので分からないけど
おそらくそういったプロセスと同じ。

リープとの距離は急に詰めることなく、
徐々に徐々に話をするようになっていきました。
これは怖がりの保護犬を迎えた経験などが役立ちます。

最初は出された餌を食べるのも不服で、自分で狩りをしようとして
家の食べ物を秘かに漁り
豚汁の豚肉を殆ど平らげて、何も知らない家族が
「こんにゃくばかりだ???」と不思議がりながらリープの残飯を食べていたり
二キロもある餡子を盗んで食べて、気持ち悪くなったり!
そりゃ、それだけ食べたら誰だってしばらく甘いもの見たくないでしょう。

家に野生動物が居るようでした。


そんな折、リープが故郷で受けた手術の経過が悪く
内臓がひどい癒着状態となり、
一度ほとんどの臓器を取り出すほどの大手術を受けたのです。

手術は成功しましたが、術後のリープの痛みは想像を絶するものでした。
動物の感情や苦しみを、ある程度ダイレクトに感じるタイプなので
リープの状況を理解し、私は付き添い、できる限りのことをしました。
トイレも漏らして良いと言っているのに
僅かに動くだけでもつらい体で、すぐ近所の公園まで「歩く」というのです。
その高潔さには涙が出ました。

体を支えてやり、話しかけ、励まし、
そういう日々を過ごしているうちに互いに愛情が芽生え
リープは私を信頼するようになりました。

私はもっと彼女に信頼して欲しくて
強く優しいボスとして振舞いました。

いつから、と明確にではありませんが
私とリープはそうして唯一無二のパートナーになったのです。


若い頃のリープ。


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子犬のアルバート君と

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リープは自分にも他の犬にもとても厳しい子でした。
心はとてつもなく狼でした。

まず、私以外の人間を信用しない。
特にリードを持つ男性は大嫌い。

年を取ってぼんやりするまで、
物凄く食い意地が張っているのに
他人の手から食べ物は食べなかったし
(知ってる人でも良く堪忍して匂いを嗅いだ)
呼んでも行くことはないし、
いつも一線を引いてました。

所が私だと、呼んでなくても、常に二メートル後方に控える。
かといって媚は売らない。
抱きしめると幸せそうにする。
呼んだら必ず来る。
吠えろと言ったら、下手くそたけど吠える。
(狼はワンワン鳴かないので狼犬も苦手な子多い)
食べ物をあげたら喜んですぐ食べる。
あらゆる脅威から私を守ってくれる。

私が居るところに、必ずリープはいました。
トイレに行ったらトイレの前を警護。
「ありがとう」といっても
「あら、当然よ!」ってすまし顔。

子犬のアルバート君を迎えた時は
群れを束ねる者として、彼にルールを叩き込んでいました。
狼社会はスパスタで、
普通は群れのトップではない、手すきの者が子供の教育係をします。

アルバート君は四ヶ月も外の世界を知らず、ペットショップに居たので
階段の上り下りができずに右往左往してました。
するとリープ女王が言うのです。
「こうするのよ!あんた早くしなさい!!」
階段で実地訓練開始。
それでも意気地がないアルバートにイラっとしたリープは
鼻でアルバートを階段に転がしました。
獅子のようですね。千尋の谷に殴り込みです。

そうして育ったものですから、アルバート君は多少
「リープ姐さんは怖い」と恨めしく思ってる部分もあるようです。

しかし、基本愛情深い子でした。
リープについて記録したいエピソードはまだまだあります。

リープは世界中の誰よりも私を愛してくれました。

私はとても体が弱く、毎日のリープの散歩は必死でした。
まだ血の毛の多い時期は、他の人や犬に攻撃モードになることがあるので
時に引きづられて血だらけになり、
ジーンズが破れまくり、
電柱にしがみついて全体重で暴走を止め、
気が休まる散歩などしたことがありません。

狼は臆病です。
その癖、上下関係に厳しい。
喧嘩になったら殺しかねません。

しかし、彼女は一生涯人や犬とトラブルを起こさずに済むほど
私の訓練にも耐えてくれました。
(かといって楽な日々などない)

家では、私が起きれなくて自室で寝ていると
部屋のドアノブを自然にすっと回してドアを開けて入ってきます。
(それはもう人間のようにドアを開けます)
体調が悪いので食事も取らないでいると
一階から食パンを取って来て、私の枕元に置き、鼻でつついて食べさせようとします。

繰り返しますが、野生に近い動物・・・狼犬は食い意地が凄いです。
なのに、自分は一口も齧らず、私に持ってきます。
そしてずっと傍に居てくれます。

階段でよろけたら、肩を貸してくれました。
私に合わせて、ゆっくりと階段を登ります。

私がトイレで倒れた時は、気配だけで外から察知して
普段全く鳴かないリープがウォンウォン声を上げて家族を呼びました。

プロの介護犬のようなことを
一度もそんな訓練をしていないリープがしていたのです。
しかも「自分で考えて」

臨機応変に自分で考える知能の高さこそが
狼犬の特徴ではないでしょうか?

こういった他の犬に感じない聡明な強い意識を
彼女から直接感じていました。

まだリープと結婚する前、
散歩に出ながら母に言ったのです。

「リープはダイヤの原石やと思う。
少し磨けば、物凄いオーラが出る。
まだ子供で粗削りやけど、この子は素晴らしい犬になる」

全くその通りになりました。
彼女は私の右腕として正に完璧、完全無欠。

夜の散歩もリープとなら怖くありません。
守り、守られてると思いましたし
彼女から出るオーラは全ての悪いものを跳ね返すようでした。

それはそれは立派な
女王陛下の誕生です。

その頃のお気に入りの写真を部屋に飾ってます。

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ワイルドな雄姿がたまらなくて
何十回も言われた「男の子でしょ?」という
なぜか確信をもって言われる言葉も嬉しかった。

そうでしょ?
この子はカッコいいでしょ?
私のパートナーなんですよ?

心の中で鼻高々。
本当は、心優しい女の子なんですけどね。


どんな命も必ず老います。
女王リープも例外ではありません。

しかし不思議なことに例え白内障になっても
「宇宙がある」とうっとり眺めた金と琥珀を溶かし込んだ瞳は健在だったし、
毎日欠かさず「美しい。愛しい」と心から思い「愛してるよ」と言いました。

軽い認知症になって、ときどき私の事をぼんやりとしか認識しなくなっても
朝も昼も泣き続け、傍を離れられない日々で私がノイローゼ気味でも
オムツ変え等の介護で腰を悪くしても
日々痩せていくリープを見ながら
「昔と変わらず綺麗ね」って本気で思っていました。

写真を見て、こんなに変わってるんだ・・・って思ったくらい。

ごめんなさい。
泣いてしまって何時間も打ってるけど上手くまとめられない。

長い間一人で介護してきて色々限界になって
(とにかく半身麻痺したら重くて支えられない)
母も手伝ってくれるようになった頃
色々あって私は隣の家に引っ越しました。
いくつかの事情でリープは連れて行けないから
遠くへの引っ越しはしないって決めていたし。

引っ越しは医師もよかったと言ってくれるほど
私の生活を安定させてくれたけど、
最後の五ヶ月、リープの介護を殆ど母に任せたことが心苦しい。
愛妻を置いて出て行った旦那を
彼女はどういう気持ちで見ているんだろう?
もうそこまで分かっていないみたいだけど、だからって許されるのか?

かなりの葛藤がありました。

勿論毎日会いに行き、抱きしめて、撫でて話しかけ
「リープ、愛してるよ」
と日課の愛を告げました。

私が行くと耳を寝かせて喜ぶこともあり、帰ってしまうとしばらく
昔のように「ピーピー」と鼻を鳴らしたり、
吠え続けたりしてしまう日もありました。
また、あっけらかんと気にしてない日もありました。

リープが大声で泣き続けた時は
母にお願いして
ご近所に菓子折りを持って謝罪とご理解のお願いに回ったのでした。
最後の方は、鳴いても声がずいぶん小さくなっていました。

亡くなる前の三日ほどは、それはもう苦しそうだった。
はぁはぁと息をして、気持ち悪さと痛みに耐えている姿は
あの手術の後を思い出させました。

「とにかく痛くないようにしてやりたい。でも延命処置はしない。」

そう決めていました。
あの誇り高いリープが延命を望むと思えなかったし
選べるなら自然死を望みそうです。
しかし私はあの子の飼い主として、必要があれば安楽死を選んでやらなければならないし
とにかくも自分の病気の経験からも
『痛め止めは必要だ』と強く思うのです。

膵炎ではなかったため、胃腸炎と思われたリープ。
痛み止めの点滴をうけてから少し様態が安定しました。

亡くなる日、2020年7月6日(月)
本来仕事の母親が、エアコン工事で在宅していました。
しかし工事が延期になったので二人して長くリープと居れました。

また苦しそうになってきたので、
慌てて痛み止めの錠剤を飲ませました。
それからしばらく付いていましたが、二人して私の家に行って用事をして
「リープは大丈夫だろうか?」
と気になって実家に戻ったら、もう息を引き取っていました。

吐いた跡があり、目を開いて
まだ温かくて、ついさっき逝ったばかりの姿。

私は半狂乱になって母を呼んで訳もなく泣き喚きました。
「訳もなく」です。
リープが死んだとまだよく分かってないのです。

正直今も分かってないかもしれない。
まだ私たちの道は続いてると思っている。

同居できなかった、介護をしてやれなかった5ヶ月
逝くときに傍に居てやれなかった

その2つが重い後悔になってのしかかりました。

分かってるんです。
そんな事より、二人で歩んて来た道こそ大切なんだと。
理性では分かるんです。
それでも、後悔を穿り出して
「リープを傷つけたかもしれない」「嫌われたくない」と泣く。
誰もがこうした時間を過ごすものかもしれません。

そして、時がいつか解決してくれる。



リープの死後、予想もしてないことが起こりました。

家族がみんな会いに来てくれただけではなく
とてもとても沢山の方からお悔やみのメッセージ、
お花、電報、お供えなどを頂きました。

一方的にお慕いしていた方や、長く見守ってくださっていた方、
仲の良い友達・・・それはそれは色んな方が
私とリープを労わってくださった。

人づきあいが下手な上に、自分が人から愛されると思っていないので
こんなにも多くの方に気にかけて頂き、深く感謝しています。

お陰様で祭壇もこんなに立派です。

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毎朝、リビングに降りてきて
「仁ちゃんおはよう、リープおはよう!」
って言うので、今も近くに感じているよ。
この5ヶ月で一番近いかもしれないね。

しかし彼女の気配は何もなく、もし魂があったとしても
すっかり成仏して犬の国に居るのでしょう。

もう痛くないのだと思えば「良かったね」と思うのです。
それなのに涙が出てきて打てない…。

リープが繋いでくれたご縁が今の私を支えてくれていて、
死後も私の面倒を見てくれるなんて、良くできた嫁にも程があります。

重ね重ね、
メッセージや心の中で
私たちを気遣ってくださった皆様にお礼申し上げます。
本当にありがとうございます。




最後に、
狼犬を飼いたくてこのページを見て下さってる方へ。


私とリープが上手くいったのは、事前の勉強は必須ですが
単なる運です。
偶然お見合いが上手くいったのです。

どれだけ愛と知識があっても、犬のように人と寄り添えない狼犬は多く居ます。
お迎えされる場合、その事と有り余るパワーを発散させてやれる環境、
飼い主様の体力などもご考慮ください。
見た目が狼でも犬のように懐っこい子も居れば
パーセンテージが低くても社交的になれない子もいます。

「思っていたのと違う」と互いに不幸にならないように
ご自身の生活にあった犬種をお選びくださいませ。

もし狼犬とペアになれたら
人生最大の喜びであることは間違いありません。


ありがとうリープ。
これからもいっぱい話しかけるね。

愛してるよ。


谷村直保



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